公社の所在地、奈川は車で、松本ICから西に向かって約50分。伊那ICからは権平トンネル経由で約1時間。

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信州はどこでもそば処ですが、奈川は標高が1,000mを超えるため、朝晩の気温差が大きく、美味しいそばが育つために良い環境を備えており、10月1日からの新そばまつりでは地元松本はもとより、遠方からも多くのお客様が奈川のそばを楽しみに集まります。

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【奈川の四季】

　四季の変化が明瞭で、春は御殿桜と呼ばれる、濃いピンク色の桜が素朴な里山の風景を作り、ウドやワラビなど山菜が豊富です。夏でも冷涼な奈川ではクーラーはいりません。また、夏野菜はどれもおいしく、あま～いトウモロコシはとりわけ人気で、毎年楽しみに奈川を訪れてくださるお客様も多数いらっしゃいます。秋は何と言ってもそばそば。奈川名物「とうじそば」は一度食べたら忘れることの出来ない郷土の味です。そば処信州人も一目置く奈川そばです。冬の積雪量は驚くほど多くありませんが、寒さは全国1，2を争うときもあります。厳しい冬だからこそ、また来る春の喜びは大きく、自然の恵みとともにある奈川です。

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【奈川の歴史】

　奈川と岐阜との境にある、「野麦峠」が歴史の要所。

　江戸時代は幕府直轄領であった高山から奈川地区にある野麦峠を経て中山道へ。また、明治から大正時代の製糸業が盛んだったころは、飛騨から野麦峠を通って諏訪の製糸工場に工女さんが通いました。（野麦峠にまつわるエピソードは1979年、大竹しのぶさん主演で「あぁ、野麦峠」という映画にもなりました。）

【奈川の楽しみ】

　とにかく豊かな自然に恵まれています。
　地区内だけでも山菜・きのこ取り、自家菜園、山の散歩、釣り、スキー、スノーボード、スノーシュー、野鳥観察、天体観測。などなどなど。

　周辺には上高地、乗鞍、穂高連峰などへ登山の拠点としても！

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【奈川の現在】

　　平成17年に松本市に合併し、「長野県松本市奈川」となりました。合併時には1,000人いた人口ですが、今では実際住んでいる人口は700人を割っています。

​​少子高齢化は日本のどこでもそうですが、​奈川はそれがさらに進んだところ。​高齢化率は45％を超えており、松本市35地区中ダントツトップです。​

が、しかし、なんと、要介護率が平均値以下なんです。​つまり、元気なお年寄りが多いのです！

なぜ元気か？それはきっと、山や畑があるからと考えています。冬に使う薪を切る、割るといった作業を通年行っていたり、たいていのお家では畑があってその大半が、販売するというよりは、遠くに暮らす子供や孫、家族、友人、知人に贈るために、みんなが喜ぶことを楽しみに、くる年もくる年も、畑仕事に精を出します。

売ることが目的でなく、差し上げて喜んでもらうことを喜びに、いくつになっても動ける限りは畑に出掛ける。そんな暮らしが、奈川の人の元気の素ではないかと考えます。
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　そんな元気なお年寄りが多くても、人口減少は奈川での暮らしを持続させていくには、やはり辛い事象。

今、奈川地区ではこの奈川での暮らしを持続できるよう、地域運営法人の立ち上げに取り組み始めているところ。弊社もその一員として、役割を果たすべく努めているところです。

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